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庭はあったほうがいい?ないほうがいい?家づくりするなら知っておきたい「庭」の価値とは

2024.06.10

庭づくりに少し抵抗のある方のお話を聞くとよくおっしゃるのは、

手入れができない、虫が苦手、めんどくさい・・・というのが多いご意見のようです。

 

庭があると家のグレードが上がって見える

 

もちろん、植物は生き物ですので最低限、水がないと枯れてしまいます。肥料が無ければ弱って病気がちになります。何もしなければ雑草も生えてきます。

「庭」に対して、そんなネガティブなイメージを持たれる方は少なくないようです。では、庭があることで家が魅力的に見えるとしたらどうでしょう。

これを読めば、きっと庭をもつことは悪くないと思っていただける方が増えると思います。

 

 

庭には家を魅力的に見せる力がある

 

まちで、『なんとなく雰囲気がいい』という家と出会う事はありませんか?その空気感にはボリュームに合った緑があったり、住む人の息遣いが感じられる空間があったり。なかでも緑は家の奥行き感を出し、そよぐ音や花の香で建物という硬い物を柔らかくまちとつなぐ役割があるのかもしれません。まちとちょうどよくつながれた家を見た時、『なんとなくいいな』を感じるのではないでしょうか。

 

緑は健康に作用する

 

また、『なんとなくいい』を科学的に解析した研究もあります。ホメオスタシスという言葉を聞いたことはありますか?人の体は周りの環境や刺激から自分を守る為一定範囲に自分を保とうとします。それをホメオスタシスといいます。神経系、ホルモン、免疫系の3要素で保たれているそうですが、それらがバランスを崩していると不健康、バランスがいいと健康だそうです。緑による癒しはそのバランスを保つのに役立つとされています。

薬ではないので直接作用するわけではなく、緑と関わることで環境による刺激を減らすことができ結果として役に立つそうです。それが緑による癒し効果であり、まちでみかける『なんとなくいい』の印象なのでしょう。

 

緑を求めるのはそのDNAをもっているから

実生活でも緑で季節を感じられたり、育てることでその変化を感じリラックスできます。

昔から日本人の生活の一部には自然があり共に暮らすことに住みやすさを感じてきました。人に役立つように食べられる実がなる物や美しい花を愛でられる種類を植え、自然と人が寄り添って暮らす事をしてきました。緑の中に身を置くと安心します。それは、上記のようなことが根底にあるからかもしれません。昔も今も変らないのは、緑は人の五感を刺激し、生命力を養ってくれる物であるという事です。

 

できるだけ手間を省きながら、美しく維持することも可能

 

庭に魅力を高めてもらうには当然荒れていては逆効果です。そうなるとやっぱり手入れできる自信がない・・・時間も必要だし・・・

工夫無しで美しい庭づくりをするにはかなり大変です。草むしり作業は敷地の面積が広い方は特に負担に感じる作業です。ゼロにすることは難しいですが、草が生えにくい工夫をすることはできます。水やりの時間を減らすためにタイマーを使って水やりをする機械を取り入れる工夫ができます。これはホームセンターなどでも手に入ります。できるだけ手間を減らしたい方が多いので、提案する私たちも、花が咲く、虫が付きやすい、落葉するなど樹木にも特性があり、できるだけ場所や環境に合わせたものをご提案しています。

庭づくりはトライアンドエラーをしながら楽しむ

 

私たちもできるだけ育てやすい樹種や植物をご提案するのですが、天候も影響します。病害虫による病気の発生など外部要因によって庭の状態が変化していきます。一定ではないので美しく維持するには日々のトライアンドエラーがつきものです。

建てる前には不安を口にされていたオーナー様の庭づくりを見てみると、問題点を少しずつ克服するために努力を重ねて、下草を増やしたり家庭菜園をつくられたりと自分達らしい庭を楽しんで作り上げていらっしゃる様子です。