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医大生の半数がリビング学習だった?子供が快適な家づくりとは。

2025.03.22

子どもが快適に学習できる家づくりとは

 

家を建てるときにどんな部屋がどのぐらいほしいのか。あまりに漠然としていてわからない方も多いと思います。

特に子育てをしている20代から40代の方はお子様の成長に合わせた家づくりをしたいと思っても、どのタイミングを基準にすればいいのか悩ましい。

 

小さなころは目の届くところで遊ばせたいし、中高生になれば勉強に集中できる場所を与えてあげたい。しかし高校卒業後は進学で家を出て、そのまま就職して戻ってこないケースが多い。よく“リビング学習”と聞くし、もしかして子供部屋なんていらない?

 

多様化している家づくりの中で子供部屋のあり方について書いてみます。

 

タイミングで変わる家の形 家のサイズ

 

お子さんが未就学児なのか就学児なのか、1人なのか複数なのか、年の差はあるのか。

お子さんの年齢や人数などにより、必要なスペースが全く違います。

体のサイズもですが、それぞれが必要としている物量も違う。

 

お子さんがいない世帯であっても家で仕事をするようになった、ペットを飼い始めた、趣味が増えたなどライフステージに合わせて必要なスペースが変わります。

 

 

間取りは、どんな暮らしがしたいかから考え始めるとうまくいく

 

忙しく毎日を送っていると『今』に合わせすぎてしまう。それは当たり前です。家を建てたら快適に暮らしたいのはみんな同じです。

 

しかし

「子どもの姿が見えるように対面キッチンがいい。」

「物が多いからとにかく沢山の収納が欲しい。」

 

など『現実』にフォーカスしすぎると今の視点”だけ”で家をつくることになります。

今の視点でつくった家が、何十年後も快適かどうかは分かりません。

 

現実にフォーカスするのではなく、『こんな暮らしがしたい』にフォーカスすると、何年後も後悔しない家が作れます。

 

「子どもとお料理したいからオープンキッチンにしたい。」

「子どもが自分で仕舞いやすいように必要なところに収納が欲しい。」

 

という風に現実ではなく、”理想の暮らし方”にフォーカスしてみましょう。

 

 

なんでリビング学習がいいの?

 

最近は子ども部屋で勉強というよりも、家族のいるリビングに学習スペースを作る設計が増えています。リビング学習が絶対良いという訳ではありませんが、事実リビング学習をしているお子さんは多いです。

 

共働きのご夫婦が増えたため、お母さんが晩御飯の支度をしながら宿題の音読を聞いたり、わからないところを一緒に考えながら進めているからというのが実状でしょう。

リビングで学習すれば、大人が見ていることもあり、スマホやタブレットの抑止力に一役買えます。また、子供の方もリビングで学習していると親が関心を向けてくれていると感じるようです。

 

少し違うかもしれませんが、お母さんが料理をする音ってちょっと幸せを感じませんか?コンコンと食材を切る音やぐつぐつと食材が煮える音、いい匂いが漂って来て、食器がこすれる音がしてくる。そろそろご飯だから早く宿題終わらせなきゃと、自然と子供もそんな動きになります。

 

受験生の意見としては多少の雑音があるところで勉強をした方が試験当日の状況に耐えられるからということです。

実際にBGMをききながら勉強する子が多いと聞きます。

 

 

リビング学習は位置関係が鍵

 

リビング学習で大事なのは机の配置だそう。親のプレッシャーがかかる位置に机があっても効果が薄れるそうです。複雑ですね。

↑ DOAの施工事例で最適な位置関係の物件の一例です!

例えば、親に背を向けて座ると後ろから覗かれるのではないか、鉛筆が止まっていると何か言われるのではないかとプレッシャーがかかり、かえって勉強が進まないのだそう。

 

リビング学習における、親子の最適な位置関係は、子どもの横顔が見える位置だそうです。学習している子供の視界に入らない位置でありつつ、親の気配を感じられる距離がベスト。

 

TVはついていない方が効果的ですが、リビングですので、ついていても視界に入らず気にならない位置がよいです。

また、窓があって外の様子がみえるとリラックス効果が期待できます。インテリアの力を借りるならば、文字がはっきり見える色の手元スタンドを使う。さらに、観葉植物を置いて、寒色系で空間をまとめると集中しやすくなるそうです。

 

子供部屋は無くてもOK?

 

勉強のメインをリビングと考えているだけで、お子さんの『個』をぞんざいにしていいわけではないので、子ども部屋はつくったほうが良いです。

思春期には一人でホッとできる場所が欲しいし、メンタルを整える場も欲しくなります。

極論を言えば、1人で過ごせるスペースがあればよいので寝られるぐらいの小スペースでも良さそうです。

 

 

 

国立医大生のアンケートからわかること

 

今回のこの記事を書いたのは少し前に雑誌に子供部屋に関する特集が組まれていて、その雑誌の特集に載っていた国立医大生にとったアンケート結果が私にはちょっとした衝撃だったからです。

アンケートは自宅に関するもので、

 

勉強場所は?

自宅の好きなところはどこ?

 

といった内容です。

 

住宅を作っている立場からすると、受験生には安心して集中できるお部屋を確保してあげないとならないと思っていたのですが、アンケートを見てびっくり。

 

高校生になると受験勉強のメインの場所は塾の自習室だったのです。もちろん自宅の子供部屋というお子さんもいらっしゃいますが、自習室と回答した子は64%。半数以上でした。

 

彼らは中学受験を経験している子も多く、小さなころから勉強の習慣がついているのだと思いますが、そのような子でさえ、まわりに競争相手がいる塾の自習室と答えているのです。

ですので、中学受験経験数が少ない地方都市は、なおさら自習室率が高いのだと感じました。実際弊社スタッフの子どもたちも塾を利用している子は多かったです。

 

リビング学習+小さな個室が最適解。

ますます濃厚になってきます。

 

また、自宅の好きな場所は?の問いに対してリビングと答えた子が49%。

理由は、リラックスできる、天井が高くて広い、家族が集まって話ができるなどです。

という事は、子供目線でもそういうリビングが好まれるということですね。

 

 

子どもが幼児期から就職するまでを過ごしたオーナーさんの家はどうか

 

では、実際はどうか。それが知りたいですよね。

 

弊社は創業20年以上経っておりますので、初期に建ててくださったオーナー様のお宅では、お子さんが結婚された方もいます。そんなご家庭ではどんな子供部屋だったのか。

 

一番多いのが、子ども部屋を2つにわけず、大部屋を2人で使うというものです。後に間仕切り工事をしたお宅もありましたが、1割も居ません。

 

間仕切り工事をしなくても、

置き家具で視界を制御してベッドを2台置いたり、

異性の子ども同士であれば子供部屋と寝室を一時的に交換していたり、

はじめから異性とわかっていれば設計段階で4.5~6帖程度の個室を与えていたご家庭が多いようです。

 

 

しかし、その個室の実働期間は極めて短く、3年程度しか使ってないとのこと。それ以外は大人になってもほぼリビングで過ごしているという事です。

 

前述の医学生と同じく、基本は皆が集まっているリビングで過ごし、寝るときだけ自室に行くという過ごし方だそうです。

 

ますます強まる リビング学習+小さな個室 最適解案。

 

DOAの設計はなぜ子供部屋を確保しているのか

 

しかし、私たちDOAの設計では、スペースは小さくとも子ども部屋は確保しています。

 

例えば、お子様が大きくなって家を出た後、家族を連れて帰省した時、家族単位で泊まれる個室があると便利です。

和室や予備室などがあり、プライバシーを確保できる部屋があればそれでも足りますが、そうではない場合は、お子様が使っていた部屋を使う方がスムーズだからという理由です。

 

この様なアンケート結果を見たり、実際のオーナー様の使い方を見ると、子供部屋の広さやあり方がとてもよくわかります。稼働日数が少ないが、いざという時の予備室としての使い方ができる部屋が求められています。

 

特集が組まれていた雑誌にも様々な住宅実例が掲載されていました。間仕切りが外せたりリビングに隣接して家族とコミュニケーションが取りやすい子供部屋など完全個室になっている子供部屋が減ってきている印象です。

 

TVが団らんの中心である時代が過ぎ、個々で情報が取れる時代です。

家づくりも家族に合わせて変化しています。こうあるべきという固執ではなく、柔軟性を含んだ家づくりの方が楽しいかもしれません。

 

家族みんなが快適に過ごせるリビングや子ども部屋をつくるなら

DOAにお任せください

 

DOAは完全自由設計で、お客様のライフスタイルに合わせて間取りをつくります。

 

みんなで心地よく過ごせるリビングや、お子様が安心して一人の時間を過ごせる子ども部屋。

その両方を叶える間取りをご提案いたします。

 

見学会も随時開催していますので、ぜひご参加ください。

家づくりのご相談も、お気軽にお問い合わせください。