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注目の板張り外壁「ファサードラタン」。メリット・デメリットは?
2024.12.27
最近、DOAの外壁に多く採用しているファサードラタン。
みなさんはご存知でしょうか?
ファサードラタンとは、外壁を板張りする施工方法の一つ。
杉板などを縦張りや横張りする際に、すのこ状に隙間を開けて張る方法です。
実はまだまだ日本では珍しい施工方法である、ファサードラタン。
なぜ、DOAでファサードラタンを採用するのか。
そのメリットやデメリット、魅力を紹介します。
ファサードラタンの魅力
ファサードラタンを外壁に採用することで、一定の隙間と凹凸感が建物の外観に変化を与えます。
珍しいデザインなので、一風変わった印象を与えてくれるでしょう。
また、外壁の隙間から水が入らないよう、板材の下の層に強力な防水シートを貼ります。
ファサードラタンは、ヨーロッパなどの省エネや脱炭素を意識した建物に多くみられます。
日本でも、パッシブハウスや高性能な住まいづくりをする設計事務所や工務店が多く採用している印象です。
秋田の西方設計さんでは、古くから採用されていますね。
ファサードラタンのメリット
日射熱の軽減
外壁材の木と下地の間の隙間が大きいため、通気量が大きくなります。
そのため、夏場の暑い日差しを遮る効果が期待できるのです。
表面と下地部分で日射熱の違いが大きくなります。
交換の容易さ
現在、多くの建物で採用されているサイディングですが、毎年新しいデザインや色味が発表されます。
ただ、その一方で廃盤品も同程度に多くある状態です。
外壁の補修が必要な時期には、同品番はないのが現実です。
ファサードラタンに採用する木材は、DOAでは、杉板の赤み部分を使用します。
腐朽にも強く、約30年程度はメンテナンスなしで使用できるといわれています。
これらの杉板は、日本で多く流通する木材です。加工もしやすく、サイズも豊富です。
もし部分的に張替えが必要な場合は、傷んだ部分のみ交換も可能。
長い目で見ても、メンテナンスの手間が減るのです。
木の乾燥がはやい
多くの神社や仏閣を見ても分かる通り、木の建物は長い年月使用できます。
常に、木に水が滴るような箇所がなければ、長持ちするのです。
ファサードラタンでは、木材をすのこ状に張ることにより、雨にぬれても乾燥が早いので耐久性も高くなります。
経年変化
無塗装の木は、時間の経過と共に、木肌から白、そしてシルバーグレーに変化していきます。
このシルバーグレーになった杉板は、味わいがあり、素敵な外観になります。
また、家族の成長とともに、家の深みを増す印象があります。
ファサードラタンのデメリット
防水
まず、スノコ状で隙間があるので、防水機能はありません。
その分、下地に強力な透湿防水シートを使用します。
透湿防水シートの耐久性も30年程度あり、ヨーロッパなどでは、さらに長く使用している事例もあるとのことです。
また、杉板を止める桟木を樹脂素材にしたり、ビスが貫通する部分には、より防水性を高めるゴム系のテープを張り付けたり、耐久性を高める工夫をしています。
色むら
杉板を使用した場合、雨のかかり具合によって、色むらが発生します。
屋根の軒の出の違いなどによって、色の変化に差がでます。
それも、時間とともにシルバーグレーに変化していきます。
変化を避けて、塗装する場合もありますが、年数がたって色味が薄くなってきた際には、再度塗装が必要になります。
無塗装の場合は、色むらが発生する時期はありますが、塗り替えのメンテナンスなども必要がなく、維持しやすいのも特徴です。
しかし、色むらも経年変化の一つであり、時間を重ねた証だと思えば、ちょっと素敵に思えませんか?
ファサードラタンによる家づくりなら
DOAにお任せください
ファサードラタンは、まだ日本では施工事例が少ない工法です。
今後のDOAの見学会などで、ぜひ注目して見てほしいポイントです。
又、年数を経た事例も今後掲載していきたいと考えています。
ファサードラタンに興味のある方は、ぜひDOAにお気軽にお問い合わせください。